4月観たもの考えたこと

3月は仕事につぐ仕事で何もしていないためスキップ。

 

「成功したオタク」

推しが性犯罪に加担したあと、オタクたちは何を考えたか?というドキュメンタリー映画。監督もそうしたオタクの一人。

実在の推しがいる人間としては観ておかなければ、と思って映画館に行ったのだが、仕事の忙しさや体調不良で推しを好きと思う余裕のない日が続いているため、妙に冷静な気持ちで観た。

監督が推していた人物が主軸になるとはいえ、犯罪に手を染めたのは単一の誰かではなく、犯罪歴のあるさまざまな推されが登場する。それもあってか、出てくるオタクもその考えも幅広くて、他人事ではないなと改めて思うなどした。

予想されたことではあるけど、やっぱり推しには幸せになってほしいし、自分も推しによって幸せを感じていたい(幸せを感じてしまったという事実に悲しみたくない)、というところにオタクたちの主張が収束していく。でも、葛藤やエピソードや罵倒のバリエーションが多いので、予定調和ではなく切実さを感じた。

刑務所に入っている推しを未だに庇っているオタクと、朴元大統領の支持者を重ねて、共感はできないが理解はできるというところに落とし込むのがすごいなと思った。社会的な資料の側面とか、監督の行動力とかに。

罪を償って人目につかないところで幸せになってほしい、オッパは犬を飼っていたはずだから、愛犬と一緒に幸せに暮らしてほしい、つらいときにはワインを一杯飲んで、でも飲んだら外出は禁止だからね…ってオタクが語るところ、理性と推しへの愛情の同居具合に思い出しただけでもたまらない気持ちになる。

 

ジョジョミュ配信

前楽・千秋楽ともに観た。

概念レベルの所感はもう書いていて、感想は別でまとめているところ。

20180929.hatenablog.com

ミュージカルは曲で思い出せる記憶が多いのを実感しながら、2日にいっぺんはPVを繰り返し見ている。

ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』PV【舞台映像Ver.】 - YouTube

家で2時間超ある舞台の配信を観るのに高いハードルを感じるんだけど、今回は公演終了からアーカイブ視聴開始までに1日ほどの間があるシステムだったので、早く観たいからリアタイしようという気持ちで臨めた。

 

「ハロウィンの花嫁」

ジョジョを観るためにアマプラを使っていたらサジェストされたので観た。

映画館で観たサブマリンがすごく面白かったので、名作とはいえサブマリンを超すことはないだろうと思っていたのだが。

20180929.hatenablog.com

個人的にはサブマリンより面白かったな…。全体のストーリーと哀ちゃんの心情の深堀という意味ではサブマリンも非常によかったんだけど、ハロ嫁はコナン映画に求める期待が満たされて、なおかつ映画としての満足度が高かった。

まず圧倒的にテンポがいい。小さな展開がどんどん起こって、話が進んでいる実感が常にあるから気持ちいい。その速さゆえに説明も最低限で、えっ?と思う瞬間はあるんだけど、話が進みすぎないうちに意味がつかめるから、置いてけぼりの退屈もない。

それから、繊細だけどわかりやすい表情の描写に見ごたえがある。喜怒哀楽その他をアニメの記号的な表現で示すんじゃなくて、その瞬間瞬間にしかない固有の瞳の輝きとか唇の歪み方によって、複雑な感情を的確に表しているなと思った(生身の俳優の表情を見ているよう、という比喩を途中まで書いたが、それは実写のお芝居が好きだから繊細さを実写と結び付けているだけかも…と思ってやめた)。

見ごたえと言えばアクションシーンも欠かせない。安室さんがクライマックスでアクションをかますのって、近年のコナン映画のひとつの見どころとして定着している気がする。そのくらい印象に残るし、やっぱりかっこいい。

あと、高木刑事と佐藤刑事が好きなのですごくよかったです。警察学校メンツも出てくるけど、そのへんの詳しい事情が分かってなくてもストーリーの理解にはそこまで支障なかった。おすすめ。

 

健康

社会人になってからはじめて、タイムカードを切ろうとも思えないレベルの体調不良に見舞われた。普段なら多少具合が悪くても前日の退勤以降の状況を把握して、周りと相談してから何時に帰るか決めるようにしているのだが、とてもそんな状況ではなかった。水分補給とトイレと薬を飲むための食事以外で長く体を起こしているのが困難だった。

びっくりした。このまま体調が戻らなかったらどうしよう、1週間も休むなんてことになったら…と考えて不安になった。結局、丸2日寝ていたら起きられるようになって心配したよりずっとスムーズに仕事に復帰したのだが。

今年に入ってから、起き上がれないレベルの体調不調になるのはもう二度目だ(初回はたまたま連休中だったから仕事には影響がなかった)。子どもの頃から体が丈夫な性質だったから、完全に異常事態だ。

しかも今回のは原因が分からなかった。一応何回か病院に行って症状が落ち着いたことは確認できているけど、なんだか嫌だ。再発しないことを祈る。

そういうこともあって、健康についてよく考えていた。主に食生活。

もともと3月中のストレスで暴食した結果の後始末として5月に向けてあすけんで軽い体重の調整をしていたんだけど、通院により血圧が高めで中性脂肪が高いことが分かったので、さらにいろんな数値を気にして取り組むようになった。

高得点が出るように食事のデッキを組むのは楽しい。でも食欲がバカになっているから数日おきに無茶な量を食べてしまう。

この調子で健康になれるんだろうか。