感想

ジョジョミュのこと

ジョジョミュのアーカイブが終わってしまった。 去年、スタリのライブをライビュで観た帰りの電車で、もっとマモのことを見ていたい!というそれだけのモチベーションで、辛うじて残っていた帝劇のチケットを取ったときには、まさかこんなに自分にとって大事…

2月観たもの考えたこと

仕事で忙しくしていたら4月になってしまった…。 「夜明けのすべて」 ジョジョミュの初日延期について 演劇とお金、そこへの貢献 「夜明けのすべて」 いい映画だった。 藤沢さんは上白石萌音の独特に柔和な存在感でなければ成立しなかったし、松村北斗も「キ…

1月観たもの読んだもの

たいした量じゃないけど珍しく小説読んだりもしたのでなんとなくまとめ。 舞台「呪術廻戦」-京都姉妹校交流会・起首雷同- 平野啓一郎『決壊』上・下巻 「三度目の殺人」 舞台「呪術廻戦」-京都姉妹校交流会・起首雷同- 前作に続き配信にて。年末にアニメ2期…

映画「カラオケ行こ!」雑感

映画「カラオケ行こ!」はもうご覧になりましたか。これが本当に素晴らしい青春映画で、もちろん原作の面白さは既に人口膾炙といったところであろうけれども、原作にもキャストにもそんなに思い入れのない人間が観ても特筆すべき快作だったということを書き…

今年の映画2023

感想のていで1年を振り返ることに意味があるというもの。一言ずつです。 今年観た映画リスト THE FIRST SLAM DUNK エゴイスト BLUE GIANT 別れる決心 Winny 零落 映画刀剣乱舞 -黎明- 名探偵コナン 黒鉄の魚影 おとななじみ 最後まで行く 怪物 水は海に向か…

雑感集2023

2年半ぶりの雑感集。 映画を観たあとに殴り書きした感想の寄せ集めです。 名探偵コナン 黒鉄の魚影 おとななじみ 最後まで行く 怪物 名探偵コナン 黒鉄の魚影 劇場で観たの紺青のフィストぶりだったんだけど、めちゃくちゃ面白かった…。(もしかして紺青って…

ミュージカル『刀剣乱舞』江水散花雪雑感

ミュージカル『刀剣乱舞』江水散花雪を観た。初の生刀ミュ。生どころかこれまでライビュに行ったこともなかったし、配信を含め公演期間中に作品を観るのも初めてだった。初期の作品と真剣乱舞祭をいくつか観たから、経験したような気になっていただけだった…

2021年上半期雑感集

単独で文章を作らなかった諸々の感想備忘録。「まともじゃないのは君も一緒」「パーム・スプリングス」「永い言い訳」「メゾン・ド・ヒミコ」「ルースター」「サマー」「キンキーブーツ」「文豪ストレイドッグス」(舞台1作目)「BANANA FISH 前編」について…

今もう一度舞台化することの答えがすべてここにある/舞台「風が強く吹いている」を観た

『風が強く吹いている』の再舞台化が発表された時は嬉しさと驚きでいっぱいだった。わたしにとって風強は特大の思い入れがある作品だ。中学生のときに原作を読み、それを発端にしてめぐりめぐって関東の大学に進学することを決めたからだ。大学に入ったらき…

レミゼ2021ふわふわ雑感

2年ぶり2回目の「レ・ミゼラブル」を観に行ってきた。2019年のわたしは本当にしゃれにならないくらいお金がなくてB席しか取れず(チケットを取らないという選択肢ができなかった)、2階席の後ろから2番目の席で観劇したものだった。今回、帝劇のS席に座る夢…

「無題 ―1[MONO]―」感想

アンドロイドをモチーフにした人肌で善なる物語。作中で描かれたどんな悲しみにも必ず救いが用意されていて、話の流れに必要だったから悲しませました、となおざりにされることがない。クミコとレイはもちろんのこと、熊谷が捨てられなかった「ゴミ」やハヤ…

舞台『刀剣乱舞』天伝雑感

千秋楽が近づいた時にふと思い立ってチケットが取れるのがライビュのいいところ、ということで刀ステは「天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-」を観に行ってきた。刀ミュは何作か映像配信で視聴済みだったが、刀ステは今回が初観劇になる。事前に楽しみにしていたポ…

生の観劇がやっぱ最高最高最高って気持ち/「ウェイトレス」を観た

5ヶ月ぶりに劇場に行き、「ウェイトレス」の東京公演を観てきた。ミュージカルというジャンルに絞ると、現地で観劇したのは2019年5月のレミゼが最後だったらしい。その間、いろいろなことが重なってほとんど舞台が観られない状態が続いた。また観劇ができる…

「すばらしき世界」を観られる世界の素晴らしさ

役所広司を大和ハウスのCMのおじさんだと思っている人は一定数いる。自分もその一人だ。これだけ多くの出演作があって、見たことのあるタイトルは「THE 有頂天ホテル」だけ、それも中高生の頃に一度DVDかなにかで見ただけで記憶はおぼろげだ。映画俳優として…

推しがいるから世界が輝く系映画かと思ったら/「あの頃。」を観た

松坂桃李が松浦亜弥のファンをやるということで、てっきり推しがいるおかげで世界が輝いて見えるという話だと思って観に行ったら、肩透かしを食らった形だった。ストーリーの中心にあるのは同じハロプロファンとして知り合った仲間うちのあれやこれやで、後…

初めてオンライン配信の舞台を観た備忘録

タイトルどおりの体験をしたので箇条書きで気付いたことをメモしておく。 ★これまで配信オンリーの舞台を観なかった理由 1.現場がない└現場に赴くにあたって以下のポイントを大きな楽しみとしていた ・行ったことのない駅に行くこと(駅から目的地へ向かう途…

刀ミュがまさかこんなに重量級な作品だとは思わなかった/真剣乱舞祭から『三百年の子守唄』へ

今さらだが刀剣乱舞が熱い。言わずと知れた人気タイトルだが、自分は高校時代の一番嫌いな教科が日本史だった。テストのたびに無勉で臨んではひどい点を取って答案返却時に必ず注意を受けていた記憶がある。とにかくそういった歴史系の作品に一切興味がなく…

雑感集2020

今年観た映画の感想かき集め。真面目に書いたのもあれば数行で終わったりもする。「わたしに××しなさい!」「貴族降臨」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「罪の声」「望み」「ミッドナイトスワン」があります。 「わたしに××しなさい!」(配信)先日、…

うたプリビギナーの初入国日記/『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』を観た

あらすじ映画館で号泣するのが趣味のわたしは今回の自宅閉じ込めにより娯楽を奪われ味気ない日々を送っていたが、動画配信サービスに契約したことがきっかけで、数年ぶりにアニメおよび声優ジャンルに足を踏み入れる。ある日、中のひと目当ての軽い気持ちでA…

幸の宝物は/「海街diary」を観た

フィルム撮影というものをはじめて意識したきっかけは「町田くんの世界」だった。光の切り取り方に力があって、誰かの言葉で世界が違って見えるようになるという主観的な感覚を、客観的かつ押し付けがましくないささやかさで実現していたのを覚えている。同…

雑感集2019

ふせったーに置いた2019年の感想の転記です。 パンとバスと2度目のハツコイ ふみの恋愛観を理解できない初恋の人として健二郎さんがキャスティングされてるのはよかった。たもつだって世間からしたら不可解な愛をやっているのに、ふみの考えばかりがわからな…

「きみと、波にのれたら」はラブストーリーではない

公開初日のレイトショーにいそいそと足を運んだわたしは、うっすら後悔しながら打ちひしがれていた。「きみと、波にのれたら」が恋愛を主題とする物語であるならば、あまりにも救いがない。わたしは自分の薄弱な心を守るために断言する。これはラブストーリ…

無題もしくは詩について/映画「この道」を観た

かつて、歌のテストというものがあった。音楽準備室にひとりずつ呼ばれ、先生とマンツーマンで課題曲を歌うあれだ。学生時代は歌うのが好きだったけれど、そういう場面で褒められたのは2回だけ。ひとつは、中2のときの「赤とんぼ」。もうひとつは、高1のとき…

恭介というひとりの人間/「去年の冬、きみと別れ」を観た

一度予告を目にしただけで他に前情報を入れずに、軽い気持ちで「去年の冬、きみと別れ」を観はじめた。前半は相当消耗したのだけれど、後半に入ったらいつのまにかすべては終わっていた。種明かしの直前にそういうことか!と叫んだし、しかも自力でわかった…