感想のていで1年を振り返ることに意味があるというもの。
一言ずつです。
今年観た映画リスト
- THE FIRST SLAM DUNK
- エゴイスト
- BLUE GIANT
- 別れる決心
- Winny
- 零落
- 映画刀剣乱舞 -黎明-
- 名探偵コナン 黒鉄の魚影
- おとななじみ
- 最後まで行く
- 怪物
- 水は海に向かって流れる
- 1秒先の彼
- 君たちはどう生きるか
- リバー、流れないでよ
- 春に散る
- アンダーカレント
- キリエのうた
- 窓際のトットちゃん
- 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
- 枯れ葉
THE FIRST SLAM DUNK
正確には初見は去年なのだが、主に今年リピートしていたので。
最終的には14回観た。これを超えることは当分ないだろう。
スラムダンクはまったく通ったことがなかったんだけど、
映画が話題になっているという理由で観に行って、すぐ原作を全巻揃えた。
ものすごいパワーの映画が本気のロングランをしていて、
映画館までたどり着きさえすれば元気になって帰れるという状況は、何よりも心の支えになった。
赤木先輩が好き。とても。
エゴイスト
今年の1位かもしれない。素晴らしかった。
ゲイカップルの映画でしょ?興味ないかな、って敬遠している人がいたらもったいない。
わたしは恋愛が主題の映画とは思わなかった。
BLUE GIANT
方言のでたらめ具合がひどくて何も言いたくありません。
アニメーション作品、あるいは音楽映画として評価されているのだろうが、方言監修がまったくなされていないことについて注釈のついているレビューはあるのだろうか。
思い出すといやんなっちゃうので何もチェックしてないのだが…。
自分がフィクションに対して、リアルな方言を伝え、残す役割を担うことを期待しているのだと改めて実感した作品だった。
別れる決心
何も覚えていない…。
なんか自宅に招いて料理するシーンが好きだった。
Winny
これもベスト3には入れたい秀作だった。
法廷シーンおよびその準備がすごく面白くて、退屈する隙がなかった。
東出昌大ってやっぱり人好きのする芝居がうまいな…。
隣の席に座っていた、恐らくエンジニアっぽい人(同行者との会話からそう感じた)が泣いていたのが印象的。
零落
あまり覚えていないが、美術がよかったような気がする…。
映画刀剣乱舞 -黎明-
長谷部が好きなので観て損はなかった。
オリキャラたちの話だなと感じた記憶はあるが、それを批判するほどの悪印象ではなかった。
でも作風としては1作目の方が好きだったかも。
名探偵コナン 黒鉄の魚影
元気があったので別記事で雑感を書いています。
今年のはめちゃくちゃ好きだった!
おとななじみ
こちらも別記事に雑感があります。
ヒロインがかわいくて最高だった。
最後まで行く
別記事に雑感があります。
あんまりハマらなかった…。
怪物
別記事!
このへんは元気だったことがうかがえる。
水は海に向かって流れる
広瀬すずって大人になったなと思った。
思ったよりもコメディタッチだったのと、年の差恋愛がそんなに得意ではないので、お話としてはハマらなかったかな。
1秒先の彼
「1秒先の彼女」が好きだったので観に行ったけど、うーん…。
原作を観た方がいいです。
君たちはどう生きるか
宮崎駿および彼の作品についてぜんぜん知見がないなりに、宮崎駿の全盛りという印象を受けた。
映像としてはすごく面白かったし、観てよかったけど、物語の理解度にはまったく自信がない。
キムタクの演技がものすごくうまくて感動した。
リバー、流れないでよ
ヨーロッパ企画って1回もハマったことがない…。
笑いながら観はするんだけど、絶妙に気が合わない…。
春に散る
ベスト3に入れたい。
かなり意図的にバディに、もっと言えばブロマンスになるように原作を取捨選択しているような印象を受けたんだけど(窪田正孝の役のエピソードがぜんぜんないのが不自然だったから)、
関係性だけじゃなくてボクシングの面白さもしっかり見せようという熱意が感じられた。
これまで横浜流星の顔と名前が一致してなかったんだけど(すみません)(普通に「流浪の月」とか観てました)、もっとこういうタッチの映画でお芝居を観たいなと思った。
ベテラン俳優に取り囲まれても引けを取らない、ひときわ輝く一等星だった。
数年前なら黒木華や安藤サクラがやっていたような薄幸な感じの役を橋本環奈がやっていて、意外性があって面白かった。
アンダーカレント
井浦新がしみじみよかった…。
「最高の離婚」ファンとしては、海辺のカフェでの真木よう子と瑛太の会話シーンはぐっときた。
リリーフランキーのキャスティングが絶妙。
ストーリーについては印象が薄めかも。
キリエのうた
広瀬すずが最高だった。
彼女がスクリーンに映っているとそれだけで世界がドラマチックになった。
「怒り」や「海街diary」のときで印象が止まっていたのでずっと女子高生のような気がしていて、先述の「水は海に向かって流れる」でも大人になったなあと思ったんだけど、フレッシュさだけじゃない特別な華がある役者なんだということをいよいよ実感した。
黒木華も安定した素晴らしさだったなあ。個人的には「リップヴァンウィンクルの花嫁」よりも今回のパワフルな大人の役どころがすごく好きだった。
キリエ(姉)がアクの強い人間なので、後半でキリエ(妹)と彼女が混濁して感じられて、ラストにかけての消化の難易度が上がったなあと思った。
窓際のトットちゃん
「エゴイスト」と迷うけど、今年のベストかも。
予告見てもまったく食指が動かなかった(幼少期に原作既読なので戦争の話であることは知っていた)んだけど、Twitterで激推しされているのを信じて観に行って本当に良かった。
こういう言い方ってちょっと無責任かもって思うから、普段はあんまり言わないんだけど、とにかく若い人に観てほしいと思った。
戦争が日常を侵食していく描写がとにかくすごい、ぜんぜん説明がないのに全部わかってしまえる絶妙な演出…。
好きなエピソードばっかりだけど、強いて一つあげるとしたら、お父さんと軍歌のくだりかなあ。
泰明ちゃんが服を汚して帰ってきたところも思い出しただけで泣きそう。
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
こちらもTwitterの風潮に押されて観に行ったけどぜんぜんハマらなかった…。
枯れ葉
Twitterで推されているのを見かけて素直に観に行った。Twitterに心預けすぎ。
めちゃくちゃ面白かった!
癖になる不思議な目線の切り取り方と不思議な間、真面目なのかとぼけてるのかわからない絶妙なトーン、ぜんぜんテンションを上げない登場人物たち…。
音楽映画としての側面もあるんだろうけど、生活に音楽があるというだけで、盛り上がったときにそういう曲がかかるとかはぜんぜんない。
というかあからさまな盛り上がりがない。
寡聞にして存じ上げなかったのだが、アキ・カウリスマキは著名な監督のようで、過去作も観てみたいな。できれば映画館で…。