レッツゴー最高の人生 最終回

経ったなあ、5年。

20180929.hatenablog.com

 

2024年に最高になる(要約)と決めて毎年末に人生を振り返るブログを書いてきた。
2022年末分はあまりにも暗すぎて非公開にしてあるが、自分で確認できるように残してある。
どうにか4年やって来て、今年が最後の振り返りになった。

 

昨年末の落ち込みがひどくて、そこから抜けるのに少なく見積もっても4ヶ月はかかったが、そのあとの追い込みはすごかった。
まず、仕事で使う資格を取った。そこそこ難関と言ってもいいやつ。
具体的な成果が出ていなかったからブログではあまり触れなかったけど、ここ数年は1年のうちの半分くらいの期間は何かしら勉強していたのだった。
まあ365日ずっと勉強できたら一番いいんだけど、今の状況だって5年前では考えられないことだ。素直に褒めよう。

1つ資格を取ったことで自信を持って仕事ができるようになったのはもちろん、仕事がメンタルに響きにくくなった。
仕事上の不和のうち、ほとんどはやり方がベストではないために起きたものだとわかるようになったからだ。
わたしという人間がだめだから起こっているわけじゃない。それがはっきりわかっている。

とはいえまだ精神的な疲労感でへとへとになる日も多いので、仕事するだけで疲れてしまわないように、もっとうまい振る舞いや考え方を身につけたい。
仕事も、仕事してるときの自分も好きだし。

 

資格合格が後押しとなって、というわけでもないのだが、その後まもなく家を買った。
家ほしいなあと思った10日後には契約書にハンコを押していた。

5年後に最高の人生をと考えたとき、頭にあったのは、結婚するのかもしれないということだった。
去年までの間に、こりゃあ無理だなと、ひとりで生きていくことを決めはしていたけど、まさか家を持つことにすり替わるとは当時は思ってもみなかった。

いまは家を大事にすることが自分の人生を大事にすることにつながると信じている。
自分自身の生活を積極的に豊かにしようと思えなくても、家があるお陰で、なるべく自分が快適に過ごせるように行動するようになった。
できあいのお惣菜をちゃんと皿に盛って食べたりとか…。

一人住まいの終の棲家はいずれ問題になることだったので、元気のあるときにいったんの解決を得たのはこれからの人生にとって大変心強い。
どんな場所でどう死ぬかはわからないが、安心できる場所がひとつあるのはいいことだ。

 

買いましたーと簡単に書いたけど、財政面はだいぶ心許ない感じになった。多ステに躊躇のない観劇オタクに潤沢な資金なんてあるわけないのだよ。
来年は、かなりセーブして観るものを選んでいくことになるだろう。
というか既に今年も下半期はぜんぜん観なかった。

それでもやっぱり、この人生に演劇と、それから映画はなくてはならないものだ。
結局そこに戻ってくる。
観れるものを今まで以上に大事に、観れたものは丁寧に記憶に残すつもりだ。
つまり、もうちょっと感想を書こうということだ。書かないと全部忘れるって毎年言っているんだから。

 

趣味の分野では、推しに出戻りするという出来事もあった。
以前のようにグラグラに煮詰まった気持ちにならないといったら大嘘だけど、ずいぶん適量で好きでいられるようになった。
出演作には入れるだけ入る!ブロマイド多めに買っとくね!手紙また書いたから読んでね!みたいなことはしていなくて、それを申し訳ないと思う日もある。
でもそういうやり方じゃ続かないってよく分かってるから、なるべく長く応援していられるような行動を最優先にしている。

……と、冷静ぶってはみるけど、5年ぶりにお手紙渡してゆっくりお話しできたのめちゃくちゃうれしかった!
推しはわたしにとって推しだけど、同時代に生きていて仕事をがんばっている同年代のひとでもあって、出演作を観る以外でもいろんな元気をもらった。ありがとう。
ずっと応援してるって言ったこと、嘘にしないつもりです(やっぱり重いよ!)

あとは改めて、本やアニメやゲームが好きだなと思ったりした。
これも推しと似ていて、何かを毎日ずっと好きじゃなくていいんだというのがわかって、ようやく好きでいる自分を認められるようになってきたというか。
誰かと比べて突出した感情、あるいは発見、批評、エトセトラ…がなくても、好きだって言っていきたい。

 

 

さて、今年はまれにみる充実した年だったと言えるわけだが、最高の人生って結局ぜんぜんわからなかった。

いったい何がわたしの求めるもので、何をもってして最高と言えるんだろう。

これは2019年の最初の人生ブログの冒頭に書いていたことだけど、本当にそうだねーとしか言いようがない。
でも違うことがあるとすれば、やりたいことは意外といっぱいある。

親にいい思いさせて看取りたい。
何度も救ってくれた舞台や映画に何かしら恩返ししてから死にたい。

大きいのはこの2つだけど、おいしいパンをたくさん食べたいとか、そういう小さいのもいろいろ。
たぶん、5年前もそういう願望がまったくなかったわけじゃない。
暗い気分におされて見えなくなってしまうだけ。

いま明るい気分でいられるのは5年間ずっとがんばった成果というわけではない。気分ってかなり偶然だし。
でも余計な落ち込みにつながる思考の回比率が上がってきた実感がある。
最高の人生が何かはよくわからなかったけど、いつかそれを見出す可能性もあるといまは感じている。
その感覚をもってこの5年の過ごし方はベストだったってことで、5年前のわたし的にはどう?

 

それにしても「最高の人生 最終回」ってタイトル、縁起が悪すぎる。
来年も人生をやるぞ。