初めてオンライン配信の舞台を観た備忘録

タイトルどおりの体験をしたので箇条書きで気付いたことをメモしておく。

 

★これまで配信オンリーの舞台を観なかった理由

1.現場がない
└現場に赴くにあたって以下のポイントを大きな楽しみとしていた
 ・行ったことのない駅に行くこと(駅から目的地へ向かう途中で道に迷うことを含む)
 ・行ったことのない建物に入ること
 ・客層や場の雰囲気を確認すること(列形成の巧拙などロビーの様子を含む)
 ・役者を近くに感じられること
 ・光や音の演出を体感できること
 ・知らない人たちと一緒に笑うこと
 ・曲に合わせた手拍子や要所要所での拍手ができること
 ・上記に関連して、気持ちをその場で表して返せること
└配信だと上記のいずれもが体験できない、あるいは自分にとっての効能が著しく失われるため、積極的に観たいと思えなかった

2.チケット代に対する満足度を測りかねる
└1のような経験ができない前提でチケット代に見合う体験ができるか疑念があった
└現場があればそれだけで払った分の体験ができることを確信できていたため、購入への抵抗が少なかった
└配信だと公演時間の情報がとりづらい(または公表されない)ことがあるように感じる
 ※調査は行っていないため誤認の可能性はある。今回自分が観た作品は事前に公演時間を発表していなかったと思う。
└さもしい精神ではあるが、何時間の「映像」に対しての値段なのか、という点が気になってしまっている

3.作品を観るにあたっての拘束性が低い
└自宅において独力で作品に集中できる環境を構築・維持できる自信がない
└反対に、無観客だろうが配信限定だろうがライビュがある場合は行きたいとはっきり思える

 

★今回オンライン配信の舞台を観た経緯

1.推しが出演していた
└推しは舞台俳優ではない。ここ何年も舞台はやっていない(Wiki調べ)
└かねてより舞台をやってみたいと言ってくれていた中での出演だった
└これを逃したら次はないかもしれない
└現場がないからと言って見送る選択肢がなかった
└結果それが新しい形式に手を出すきっかけになったのでありがたく思っている

2.友人が以前から宣伝していたシリーズだった
└補足すべき事項なしのため割愛

 

★オンライン配信舞台を観ての気づき

1.一時停止、早戻し等が使える
└気になったシーンをピンポイントで確認できる
└観客に一度「あれ?」と思わせてしまうとそこで停止される可能性がある
└より引っ掛かりの少ないセリフ、展開が求められる…?

2.メモを取りながら観られる
└仕事用のモニターを利用して2画面体制でメモしながら観た
└セリフを一言一句覚えなくてよい
└そうした観方は想定されていないかもしれないが…

3.暗転しなくても転換ができる
└カメラワークの工夫で可能
└暗転しないこと自体にメリットがあるかは微妙

4.録画(一本撮り)と生配信の差が縮まる
└今回自分が観た作品は事前収録回と生配信の回が混在していた
└良くも悪くも収録と同時配信で特筆すべき差が感じられなかった
└無観客生配信の一押しポイントはどこにあるのだろうか

5.お金さえ出せば全通できる
└当落を気にしなくていい
アーカイブがあれば休みを調整する必要がない

6.笑うのも泣くのもひとりで寂しい
└寂しい

 

★総括

アーカイブ期間が終わるとともに、通ってきた公演が千秋楽を迎えるような気持ちが疑似体験できた
・推しの役が美味しかったこともあり久しぶりに事前情報なしで瞬間的に作品にのめりこむ疾走感を味わえた
・暴論だが、作品が面白ければ現場がなくても舞台を観たという満足感は十全に得られる
・配信ページにアンケートフォームをでかでかと設置してほしい(どこかにあったものを見逃してたらすみません)
・配信ならではの価値ははっきり見えなかったため次回見つけたい。観たい作品にアンテナを張る必要がある
・これまで興味を持てなかった新しい経験に踏み出させてくれた推しと友人、ありがとう