最近の日記

用事があって地元の祖母に電話をかけた。いろいろなことが重なり、かれこれ2年近く会話もできていなかった祖母である。何歳になったの?と問われて数えの年齢を答えると、「彼氏はいないのか?」が始まってしまった。
定番のやつがいよいよわたしのところにも来たな、と思った。むしろこれまで直接的に恋人や結婚についての話題が親族間でまったく出なかったのは幸運、もしくは不自然と言ってもいいくらいだ。
付き合っている人間はいないよ、結婚も当分はないよと、喧嘩になったり不安を与えたりしないように穏やかに答えたつもりだ。それを聞いて祖母は言った。
つまらない男に引っかかってつまらない思いをするより、ひとりで生きて行った方があんたのためになるよ、都会だったら誰もわざわざ悪いふうに言わないでしょ、と。
それはもうめちゃくちゃ驚いた。80歳はゆうに超える年齢の、ずっと田舎で暮らして来た彼女であるし、かなり若い年齢で祖父と結婚しているのだが、孫から見た2人はそこそこ仲がよくて、個人的な体験として結婚にネガティブなことを思うきっかけはないように思ったからだ。
でも、生きてきた時代や環境を考慮しないで考えてみると、なんか上品で自由で快活な祖母っぽいなぁとも思うのだった。


文章書くのぜんぜん楽しいと思わないな、という気分が続いて、当然感想も書きたいと思えなくなった。
4月の下旬くらいから眠れない日が多くなって、最近は寝酒を飲んだ時点でプレッシャーすら感じ、いよいよ寝付けない。寝不足と、睡眠に問題があるという事実やその他から来るストレスで過食が止まらない。胃も壊れはじめているような気がする。眠るためには疲れないといけないから運動しよう!と一念発起してフィットボクシングを購入したが、普通に体調が悪くてぜんぜん続かなかった。一体どうしろってんだ!?

体調が悪いのは休日に映画や観劇の予定を詰め込み過ぎているせいも明らかにあるのだが、そこを諦めるくらいなら体調とかどうでもいいや、という捨鉢な思いもある。バランスが取れるようになったらいいよな、いつか。

いつかって、いつ?

 

最近観に行った作品、比較的大きい劇場でやっていたのだが、席が全体の6割くらいしか埋まっていなかった。
話は面白くて、目当てのキャストもそれ以外の人のお芝居もすごくよかったし、特に場転が秀逸だなと思った。ストーリーの厚み重みや上演時間の長さを観客の負担に感じさせない素晴らしい場転だった。
だというのに、席がぜんぜん埋まってなかった。舞台上からもその埋まらなさがはっきり見えるだろうと思って悲しくなった。席を埋めてあげたいという気持ちを久しぶりに抱いた。でも既に予定が埋まっていて今からチケットは増やせなかった。無力だなと思ってしばらく落ち込んでいた。

 


感想が書けないことで、舞台を観てそれでどうしたいんだっけ?という疑問が湧いてきていて、舞台とわたしの距離感がおかしくなっていることを感じる。舞台を人生の一部にするつもりだったのに、そこがわからなくなったらどうすればいいんだろう。難しい。