パンを買いに

24時前に就寝して、7時前に起床するという習慣を獲得しなおせたのは、2月に入ってからだったように思う。昨年の8月末に決定的にメンタルがやられてからしばらく、うまく眠れないことが多かった気がする。もう、鮮明には覚えていない。

年末年始は帰省せずにひとりで過ごした。ひとりというのは、本当にひとりということで、一度映画館に行った以外はずっと家にこもって、YouTubeを見たりときどきお酒を飲んだりして過ごした。映画は面白かったけれど、気力がなくてそれがどのくらい面白いのかがそのときはピンと来ていなかった。

YouTube、正確には蘭たんのFE風花雪月アーカイブを見ていたのだが、これにはとても助けられた。たくさん泣いて、ソシャゲをぽちぽちしたりご飯を食べたりしながらじっと座って何時間も見た。蘭たんを知ったのは昨年6月頃、ときメモGS3きっかけだったが、それから数ヶ月のうちに普段コンシューマーゲームをやらないわたしが2作、Switchのソフトを買って自分でもプレイした。まだどっちもクリアしてないけど。グノーシアもやってみたいな、と思って見ている。人狼苦手だけど。

毎年大晦日に書くはずのブログは、精神を病んでいるときのおしまいの文章にしかならず、一度はアップしたがあまりにもつらそうなので今は下げている。書き直そうかなと思うことはあるが、もう去年の記憶はない。

今はだいぶ回復してきて、多少過食気味の傾向にあるものの、夜は何の苦痛もなく眠れて毎日自動的に目が覚める。素晴らしいことだ。

できていたはずのことができなくなっているという事実に直面するのが怖い、けれどいつかそれをまたしたくなったときに、ゼロからやりなおしになるのはもっと怖くて、できた!とまったくできてないぜ馬鹿め…を繰り返しながら未練たらしく取り組んでいる、というのが近況と言える。舞台や映画は変わらずよく観ているが、感想を書く習慣がすっかりなくなってしまった。最初のうちは書けるはずの感想が何も言えないことに申し訳なさがあったが、最近は純粋に楽しむことを第一に、安全な鑑賞態度をとるよう心がけている、気がする。

気持ちも体もだいぶマシで、なにかきっかけがあれば元気にはしゃぎ回れるような気がするが、そのきっかけをつかむのがいつも難しい。とはいえ、こうして思い立ってだらだらと文章が書けるくらいには復調したのだから、それを喜ぶべきなのかもしれない。

天気がよくてどこか出かけたい気分だったので、朝ごはんにパンを食べながらパンの百名店を調べて、好きそうなタイプのお店を見繕ってすぐに出発した。パン屋に行くのは好き。コロナ禍で映画館すら閉まっていたとき、家から出るモチベーションがまったくない中で、パン屋は自分にとって外出の目的地として十分すぎるほどに楽しい場所だということに気づいた。でもパンは無限に食べられるから、過食気味のときに食べるにはあまり向いていなかったりする。血糖値対策で何かしらの野菜は用意するようにしているけど、パンが美味しければおかずもバターもいらないし、タンパク質をとるのが難しい。

電車に乗っている途中で急に意識がはっきりして、ブログを書いておこうという気分になった。一瞬だけ意識がはっきりする瞬間を逃さないようにすることが、いまはすごく重要であるように思う。例えば、最近ではボロボロになっていた外出用の鞄を買い替えることができた。前からほしい香水があるので、次に意識がはっきりしたら買いに行きたい。

パン屋からの帰り道に巨大なチェーンのカフェ(スタバじゃないとこ)があったので、入ってアイスティーを飲む。真夏以外はホットティーを頼むが、今日は真夏の気温になるだろう。これはつい先日に気づいたことだけど、気分転換のためだけに明るいチェーンのカフェに行ってお茶を飲むことは、かなり気が確かになる。朝型の人間として、早朝から開いていることも嬉しい。何もすることがない土曜日の朝は、近所でお茶を飲むことにする。